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北斎生誕の地に登場!大波トークイベントレポート
2021.05.13

約2週間後と迫った本作の公開を記念して、5月13日(木)江戸東京博物館にて「大波トークイベント」を実施いたしました!

約1年の公開延期を経ていよいよ公開まで一か月を切った本作。北斎の青年期を演じた柳楽は「1年越しではありますが、こうして公開することができたことを、嬉しく思っています。今まで経験したことのない延期という状況に戸惑いもありましたが、こういう時代の中であるからこそ、『HOKUSAI』という映画が持つ力強さ、生き方様、北斎自身の強靭なエネルギーをこの映画を通して皆さんに伝わると嬉しいです。」、北斎の老年期を演じた田中は「いよいよ公開ですが、まだ2年前の撮影の日々が体にしっかりと残っています。全力以上の時間を過ごしていました。今の日本の状況の中でどのように迎えていただけるか正直分からないですが、強烈な情熱が伝わるといいなと思っています。ドキドキしています。」と、思い思いに1年越しにいよいよ公開ができる喜び、そして映画への想いについてコメントしました。

イベント会場は北斎の生まれ育った東京・墨田区にある江戸東京博物館(現在は休館中)ということで、特別展「冨嶽三十六景への挑戦北斎と広重」[~6月20日(日)]を登壇前に特別に見てきた柳楽と田中。
当時実際に刷られた貴重な浮世絵版画を観た感想について問われると柳楽は「これだけの名作の本物が集結しているという状況にただただ圧倒されてしまいました。1つの作品を描くのにものすごいプロセスや時間を経て描かれたものだということを知り、素晴らしい傑作を見ることができて、とてもパワーをもらいました。」と話し、田中は「とっても驚きました。小さい頃に、マッチ箱に全部印刷された『冨嶽三十六景』があって、一生懸命集めていたんですが、(実物は)マッチ箱の大きさと違って、小さい人が克明に掛かれていてやっぱり北斎はすごいと改めて思いました。」と興奮気味に語りました。

続いて、本日の特別ゲストである書家・芸術家の紫舟が登場!映画を観た後に制作意欲が沸々と湧き、一気に大きな和紙に70もの作品を描いたことを明かし、「生きる力をたくさんもらえた映画です。」と北斎からエネルギーを得たとコメント。なんと、今回特別に『HOKUSAI』をイメージした作品をライブパフォーマンスで披露してくれることに!
柳楽、田中とマスコミ陣が見守る中、“生き抜け”という文字とともに、北斎の作品「神奈川沖浪裏」を彷彿させるダイナミックな波に、カラフルな配色がされた絵が完成。紫舟は「私たちは非常に困難な中にいますが、この映画でもう一回立ち上がってみよう、踏ん張ってみようという気持ちになり、波を起こして、太陽のような光の色である赤や黄色を入れて“生き抜け”というメッセージをいれさせていただきました。」と絵について説明。柳楽は「圧倒されました、生き抜けという言葉はこの時代に響く。北斎を通して生命力を感じます。」と語り、田中はただただ一言「いいですね。」と本日1番の笑顔を見せながら紫舟の生命力に溢れた絵にパワーをもらった様子でした。

最後に、公開を待つ人々に向けて柳楽は「本当に大変な状況ではありますが、この映画を通して、北斎の様に強い生命力を持つことや「生き抜く」という力強さを感じることができました。北斎のメッセージは今の時代にとって必要なことであると今日のイベントを通して改めて実感しました。劇場でぜひご覧ください。」、田中は「老年期から最後まで演じさせていただきましたが、北斎は特別なことをして過ごしたわけではなく、好きなことを精一杯やって、運良く全うできた人だと思います。生き抜く強さは人によって差があると思いますが、みんな同じように持っていると思います。うまく発揮できるかできないかは、私たちは考え続けていかなければいけない。北斎の生き抜く強さは誰にでもあるはずです。」とコメントを寄せ、本作で描かれる北斎の生き様の力強さもアピールし、イベントを締めくくりました。